事業拡大に欠かせない与信調査
事業を拡大するためには、販路の拡大が必要不可欠です。しかし、販路を拡大するといっても単に取引先が増えても未回収の売掛金が増えるのでは意味がない、本末転倒です。販路を拡大するときには様々な視点で考えなければなりませんが、取引先企業の信用調査でもある与信調査を行うことは重要です。ただし、与信調査を行ったからといって未回収のリスクがゼロになるわけではありませんので、未回収においてのリスク対策も必要になって来ることを把握しなければなりません。
事業を拡大するために事前におこなっておくべきことは、取引先候補となる企業の与信調査です。この調査は取引を行う相手企業に対し、支払い能力など金銭的な信用度合いについての情報を調べることです。自社で行うケース以外にも専門家に委託するやり方もあります。なお、専門家に任せたときには信用調査報告書の形で取引先企業の与信情報を入手できます。
この信用調査の報告書では、会社基本情報・業績推移・事業構成・信用要素別評価(100点万点評価)・信用程度(段階評価)・近年の評価推移・不良債権・現状および見通し、このような事項が一般的に記載が行われています。会社基本情報は、企業の概要が記されているもので、企業ホームページの会社概要に掲載されている情報も含まれているのが特徴です。創業や設立年度が古く歴史を持つケースや資本金や従業員の数が多いケースなど、比較的信用度が高いとされます。
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